防災の寒さ対策
寒い季節の災害時には、防寒対策がとても重要です。
以下の対策を準備や備えとして考えておくと安心です。
防寒グッズの備蓄
- ブランケットや毛布:暖かいブランケットや毛布を人数分確保しておくと便利です。
特にアルミ素材のサバイバルブランケットは軽量で保温効果が高いのでおすすめです。 - カイロ:貼るタイプのカイロや、手で握るタイプのカイロは保温効果があり、足元や腰回り、肩の冷えを防ぐのに役立ちます。
- 防寒着:ダウンジャケットや厚手のコート、手袋、帽子などの防寒着をリュックに入れておくと、いざというときに役立ちます。
温かい飲み物・食べ物の準備
- 温かい飲み物:水と共にお湯を準備するためのキャンプ用ポットや、携帯ガスコンロもあれば、温かい飲み物を作ることができます。
ホット飲料やスープなどを入れられるような保温ボトルも役立ちます。 - カップスープやレトルトのおかゆ:お湯を注ぐだけで簡単に温かい食事をとれるので、体温を保つために便利です。
体温を逃がさない工夫
- 重ね着:薄手の衣服を何枚も重ねて着ることで、空気の層が保温効果を高めます。
- 風を防ぐ:ウインドブレーカーやレインコートを外側に着ると、冷たい風を防ぐことができます。風に当たらないように、できるだけ風を遮れる場所に避難しましょう。
- 段ボールや新聞紙:床に敷いたり、服の間に挟むことで、地面からの冷気を防ぐ効果があります。
温かさを維持できるアイテム
- 寝袋:寒冷地対応の寝袋は保温効果が非常に高く、特に冬場に災害が起きた際には役立ちます。
- 湯たんぽ:持ち運び可能で使いやすい防災用の小型湯たんぽがあれば、体の芯から温まります。
災害時は、長期間の避難生活が想定されるため、これらの防寒対策を平時から備えておくと安心です。
防災の寒さ対策/避難時、被災時、地震の時は?
避難時や地震発生時にも、基本的な防寒対策は役立ちますが、それぞれの場面での特有の工夫や注意点もあります。
以下に、それぞれのシチュエーションに応じた対策をご紹介します。
地震直後
- 防寒着はすぐに着用:地震が発生した直後は、揺れが収まった後でできるだけすぐに防寒具を身につけましょう。
特に冬場や夜間の発生時には体が急激に冷えるため、暖かい服装を心がけることが大切です。 - 速やかに安全な場所へ:建物が壊れて風が入ってくる可能性があるため、安全な場所へ移動し、風が遮れるスペースを確保するようにしましょう。
- ブランケットやカイロの利用:揺れが収まり、安全が確保できたらすぐにブランケットやカイロを使用して体を温めるようにしてください。
避難所への移動中
- 荷物は最小限に:防寒具やブランケットは重要ですが、避難中に持ち運べる分だけに限られます。重ね着などをして、できるだけ身に着けて運ぶようにしましょう。
- 身体を動かす:寒さが厳しいとき、避難場所へ移動する間もできるだけ体を動かして体温を維持します。
足元を冷やさないため、厚手の靴下やブーツがあれば履き替えるのも有効です。
避難所や被災地での滞在中
- 冷気を遮断:避難所では、床から冷気が伝わるため、段ボールや新聞紙を敷くなどして床との間に空気の層を作りましょう。
これにより体温を保ちやすくなります。 - 暖をとる工夫:避難所では、他の人との距離を少し近めにして、温かさを分かち合うことも一つの方法です。
毛布やブランケットで隙間がないように覆い、保温効果を高めます。 - 定期的にカイロの交換:貼るタイプのカイロは、時間が経つと効果が落ちるため、適宜交換するようにし、体温を維持します。
災害時の長期避難
- 暖かい飲み物の確保:長期化する場合は、避難所でもお湯を準備できる方法を確保するのが理想的です。
避難所の支援状況によっては、熱源が提供されることもあるため、準備が整えば温かい飲み物で体を温めると良いでしょう。 - 防寒具の追加:支援物資などで防寒具が配布されることもあります。
必要に応じて受け取り、体温低下を防ぎましょう。
総合的な注意点
災害時の防寒対策は、事前に準備したものが基本となりますが、避難先や支援状況によってできることも増えていく可能性があります。
特に体温の維持が優先されるため、体が冷えないようこまめに動いたり、重ね着を工夫して対応するのが大切です。
なお、防災の暑さ対策については「防災の暑さ対策は大丈夫?猛暑を見越して事前準備を!」をご覧ください。
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