災害時の避難にお金は持っていく?通帳や印鑑は?
災害時の避難に際して、お金や貴重品の準備は慎重に考える必要があります。
以下のポイントを参考に、安全で実用的な方法を検討してみてください。
現金の携帯
災害時は停電などでATMや電子決済が使えなくなる可能性があるため、小額の現金(例えば一万円前後)を準備しておくのが良いです。
全額を持ち歩くのは危険なので、日常生活に必要な最低限の額を財布や非常持ち出し袋に分けておくと安心です。
小銭もあると自動販売機や細かい支払いで役立ちます。
通帳と印鑑
通帳や印鑑は盗難や紛失のリスクが高く、重要度が状況によって異なります。
万が一に備えて通帳のコピーを別の場所に保管したり、銀行口座の情報をスマホなどに暗号化して保存するのも一つの方法です。
どうしても必要な場合のみ、最低限の印鑑や通帳を持参することをお勧めします。
クレジットカード・デビットカード
クレジットカードやデビットカードは、被災後にATMや店舗で利用できる可能性もあるため、1~2枚携帯するのが良いでしょう。
ただし、災害直後は通信の影響で使えない場合もありますので、現金と併用して準備しておくと安心です。
電子決済
最近は、電子決済の普及も進んでいますが、停電や通信障害が発生すると使えなくなることもあります。
予備の手段として利用しつつも、現金が優先されるべきです。
防水・防火の準備
現金や貴重品は、防水・防火対策を施した袋やケースに入れて持ち運ぶと安心です。
停電などを考えると
ある程度の現金は
持っておいた方が
いいということですね
タンス預金は盗まれる?では全部持っていくの?
タンス預金をしている場合、災害時に持ち出すかどうかは悩ましいところですよね。
以下の点を参考に検討してみてください。
- 持ち出す額を分散
大きな額を一度に持ち出すと、重さの負担や盗難リスクが増えるため、必要最低限の額を複数の小袋に分けて持ち出すとよいでしょう。
小分けすることで、万が一一部を失っても他の場所に残せます。 - 隠し場所を確保
バッグや服の内側ポケットなど、目立たない場所に現金を分散して保管する方法もあります。
災害時の混乱の中で貴重品を狙う人がいないとは限らないので、バッグの奥や複数の隠しポケットなどに少額ずつ入れておくと安全です。 - 一部を預ける
自宅が被災し現金が使えない状況を避けるために、信頼できる人や場所に一部を預けておくのも一つの方法です。
親族や友人などが近くにいる場合、その人に一時的に預かってもらうと安心です。 - 分散型の資産保管
タンス預金の一部を、信頼できる銀行口座に預け替え、日常の取引ができる範囲の現金をタンス預金として残しておくのも選択肢です。
銀行の安全性や、万一口座が利用できない場合に備えた現金確保も重要です。 - 電子・仮想通貨の利用も検討
災害が少し落ち着いた後、復旧段階で電子決済が使えるようになった場合を想定して、一部をデジタルウォレットやプリペイドカードに移しておくことも選択肢です。
大災害で通帳も印鑑もなくなったらどうなるの?
大きな災害で通帳や印鑑を失ってしまった場合でも、以下の方法で対処が可能です。
1.通帳の再発行
通帳を紛失した場合、銀行で再発行が可能です。
銀行は災害後の手続きに柔軟に対応してくれる場合が多く、以下の準備をしておくとスムーズです。
- 本人確認書類(免許証、マイナンバーカードなど)
- 連絡が取れる電話番号や緊急連絡先
- もし手元にない場合でも、住民票や本人確認書類の仮発行で対応してもらえることが多いです。
災害後、金融機関が特別窓口を設置して被災者をサポートすることもあるので、必要に応じて**「災害用特別窓口」**に相談するのもよいでしょう。
2.印鑑の紛失時の対策
通帳の再発行や引き出し手続きに印鑑が必要な場合、印鑑を紛失していても新しい印鑑の届け出で対応できます。
印鑑の再登録の手順は以下の通りです:
- 新しい印鑑を用意し、再登録の申請を行います。
- 本人確認書類の提示が求められるため、手元にあるとスムーズです。
- 必要に応じて、金融機関が災害被災者用に特別対応を行っている場合もありますので、電話や窓口で状況を相談するのが良いでしょう。
3.キャッシュカードや電子決済の活用
通帳や印鑑の代わりに、キャッシュカードやインターネットバンキング、スマホ決済の活用も検討できます。
特にキャッシュカードを持っている場合、ATMで引き出しや預け入れができるため、便利です。
4.支援制度の利用
大規模災害時には、金融機関がローンの返済猶予や口座の一時的な優遇、さらには再発行手数料の免除などの支援を行うことがよくあります。
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